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ディーラーについての都市伝説…
私がディーラーで働いていたときにお客さんや友達から聞かれた質問がいくつかあります。いわゆる都市伝説的なやつです。
実際のところ、どうだったのか私がいたトヨタの販売店ではどうだったのか(他の販売店では違う可能性もあります‼)をお答えします。
ディーラーの社員は車をすごく安く買えるんでしょ？
私のいた会社では×です。お客さんに売る値段より高く買っているときの方が多かったです…。
私の会社では社員が車を買うときは”車両本体価格から1割引き”と決められていました。
車両本体価格が200万円の車なら20万円の値引きです。発売されたばかりの新型車などは”値引きをあまりしてはいけない”という期間があったりするので、そんな時には社員の方が例外的に安く買えたりもしますが、多くの場合にはお客さんの方が安く買えているケースがほとんどです。
残念な事実ですが、お客さんには頑張って値引きをしないと車を買ってもらえませんが、社員は上司からの圧力などで有無を言わさず買わなければならない状況に陥るので会社は社員には頑張って値引きをする必要などないのです。悲しい現実です。
ディーラーの営業は自分の車はすぐに買い替えないといけないの？
私のいた会社では〇です。長く乗れても3年でした。
暗黙の了解的な感じで、先輩社員も含めて1回目の車検(購入から3年後)までに全員が車を買い替えていました。車検を取る人はほぼいません。
会社の規則では決まってはいないものの、みんながみんな買い替えているので逆らう余地が無い雰囲気でした。
また特に、自分が乗っている車は”お客さんに見せる一番身近なカタログ”という格言があったため、自分の乗っている車がモデルチェンジとなり取り扱い車種からはずれると車検が来る前でも上司から買い替えるような圧力がかかっていました。
ただし、車検を取れないのは営業だけで、ディーラーで働いている整備士や受付の社員などは営業よりも給料が安いこともあり1回目の車検は取っている人が多かったです。けれども、整備士も2回目の車検(購入から5年後)の車検は取らせてもらえないことが多かったように思います。
いろいろ自分のお金で買わされたりするの？
これは△です。状況とタイミングしだいではあるといった感じです。
ディーラーでは自動車だけでなく、車の点検や保険、JAFや携帯電話、クレジットカードなど色々なものを販売していて、それぞれに毎月の目標が決められています。
目標達成に向けてやっていく中で特にどうしても目標を達成しないとまずい月が自然とでてきます。そんな場合には、当然ながらまずはとかお客さんに頑張って買ってもらえとなりますが、それでも売れなければ友達や親せき、それでも売れない時には社員となります。
車の販売に関しては営業担当者はそれぞれ毎月の販売目標を持っていますが、各店舗ごとにも目標があります。その目標に対して、あと1台売れば達成出来るという状況になると社員が誰か買ってでも目標を達成しないといけないという雰囲気になります。
変な話ですが、目標まであと3～4台足りないとなると”今月はもう仕方がない”となるのですが、目標まであと1台となると”何がなんでも目標を達成しないといけない！”となります。
あと1台足らずに目標を達成出来なかったとなると、残り3～4台足りない時よりも店長は部長や役員に怒られるという謎の現象が起きます。残りたった1台で目標達成を出来ないなんて、マネージメント能力が足りないとか、精神力が足りないとかそんな話の流れになり、最終的に誰か店舗の中で”古い車に乗っている人はいないのか”というところに行きつきます。
そうなってしまうと、店長は整備士も含めて店舗の中で一番古い車に乗っている社員に車の買い替えを説得するという恐ろしい流れとなります。さすがに2人も3人も買い替えさせるわけにはいかないので、この”あと1台”というのが一番恐ろしい状況となります。
私とは別のトヨタのディーラーではこうした話が自動車保険とかでもあると聞いたことがありますが、私の会社で車の購入以外では自腹で何かを買わされるというのはありませんでした。車購入の圧力があるだけでも十分おそろしい話ではありますが…。
