いい販売店、お気に入りになるディーラーの見つけ方

あまり知られてはいませんが(気にしている人がいない!?)、日本国内には国産車の販売店だけで500社、1万店以上のお店があります。

ざっくりとセブンイレブンは約2万店、マクドナルド約3千店程なので身の回りには結構な数のクルマの販売店が存在していることになります。

そんな中で、どうやって自分にあう良いお店を選べばいいかを私なりにお伝えします。

 

私は新卒で5年間トヨタの販売店で営業をした後に転職し、現在はトヨタなどの生産工場に材料を納める商社の仕事をしています。

縁あって、現在トヨタの販売店へも商品を納入する機会もあり様々なエリアの販売店に出入りした経験から長くお付き合いを出来るお店選びの方法をお伝えします。

これはクルマを買うときだけではなく、点検やオイル交換の時にも通じる方法です。またディーラーへの就職を考えている方はその会社選びの参考にしてみてください。

 

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3店舗くらいのお店を見てまわる!

とてもシンプルですが、お店選びはこれにつきます。

3店舗位のお店を見て回ると、お店ごとの違いはすぐに感じ取れます。出来れば同じ日に続けて見るとよりわかりやすく差が感じ取れます。

人の第一印象は3~5秒で決まると言われます。

お店選びも同じような感じで駐車場に入った瞬間、店舗の中に入った瞬間でその印象は大きく異なります。

その時に感じる”なんとなくイイ感じ”、”なんとなく嫌な感じ”という直感はとても重要なポイントです。

 

お店に行くと直感で感じる違いは沢山あると思いますが、具体的に違いが出るポイントを上げると以下のような点です。

 

<駐車場での違い>

・駐車場へのクルマのとめやすさ(道路から敷地への入りやすさ、駐車スペースの広さ)

・駐車時にお店の人が誘導してくれるかどうか

 

<店内への入場時の違い>

・店内の雰囲気(明るさ、清潔感、活気やにぎわい)

・店員からのあいさつや要件のうかがいがあるかどうか

 

以上のような点が本当にお店によって違います。

担当の営業マンとの合う合わないも大事ですが、店舗を直感的に好きになれるかもお店を選ぶ際には大事な点です。

 

トヨタ店の全車種併売化

トヨタの販売店は国内には4種類あり、2021年5月までは各販売店ごとにそれぞれ別のクルマを販売していました。

 

<トヨタの販売店4つの併売化前の取扱車種の違い>

トヨタ店   → クラウンなど高級車が中心

トヨペット店 → トヨタ車のなかでは真ん中からやや高級なクルマが中心

カローラ店  → カローラやノアなどトヨタ車の中では小型、価格を抑えたクルマが中心

ネッツ店   → VOXY、ヴェルファイアなど若い客層向けのクルマが中心

 

クラウンを買いたい人は住んでるエリアのトヨタ店へ、ヴェルファイアを買いたい人はネッツ店へ買いに行かなければいけませんでした。

これが2021年の5月のトヨタの販売方法の変更により、4つの販売店ですべての車種を買えるようになりました。

カローラ店でもクラウンやヴェルファイアを買えるようになったというような変化です。

 

クルマを買う側に良い変化として、今までよりたくさんの店舗の中からクルマを買うお店を選べるようになりました。

例として、ノアというクルマを買おうとした場合、以前はノアはカローラ店でしか販売店でしか買えませんでした。

そのため、住んでいる場所から通えるカローラ店1~2店舗の中でノアを買う必要がありましたが、現在ではトヨタ店、トヨペット店、ネッツ店でも購入することが出来ますので4店舗程以上のお店の中から選ぶことが出来ます。

各販売店はもともと扱っていた車種の違いにより、トヨタ店はお店作りや接客方法も比較的落ち着いた富裕層向けになっていたり、カローラ店やネッツ店は若い客層向けにワイワイとした感じになっていたりとそれぞれ特徴があるため、お店に行ってみて自分にあったお店を選ぶのが良いかと思います。

 

車の点検や整備をディーラーで行うべきか?

ディーラーとのお付き合いの仕方はクルマを買ったら終わり、点検やオイル交換は量販店なんかの安いお店に持っていくといった付き合い方もあります。

私自身のディーラーで働いてみたうえでの結論として、年1回の法定点検や半年ごとのオイル交換なんかはディーラーで行った方が良いと思っています。

実際にいまも自分のクルマはディーラーでみてもらっています。

ディーラー以外のイエローハットやオートバックスなどでも十分な整備をディーラーよりも多少安くやってもらえることは知ってはいますが、多少高くてもディーラーで整備をしてもらうのは”安心、安全”かと思っています。

逆に言うと、”安心、安全料”を払ってでも通いたくなるお店選びが大事だということです。

 

クルマの買い替えサイクルはバブル崩壊前は1~2回目の車検(3~5年)の時に乗り換える人も多かったようですが、現在では8~10年程のケースが多いようなのでディーラー側でもその間にお客さんとの関係が切れてしまわないように様々な試みを行っています。

点検やオイル交換をパックにして安く行えたり、土日にはクルマの販売とは直接関係しないようなそのお店のファンづくりにつながるようなイベントを行っていたりします。

私が以前通っていた店舗では毎月子ども向けにお菓子作りやモチつき、整備士体験、ネイル教室など、子どもが行きたくなるようなイベントを頻繁に開催していました。

私は転勤族なこともあり、別のお店で買ったクルマにもかかわらずこころよく普段の点検や上記のイベントへの参加時も対応をしてもらっていました。

 

クルマは日々の生活には欠かせない大事な必需品であり、そのクルマをお気に入りのお店、信頼できる場所でメンテナンス出来るということは安心・安全だけではなく、生活の豊かさにもつながってくるかと思います。

すでに通っている行きつけ、お気に入りのディーラーをお持ちの方もいらっしゃるかとおもいますが、そうでない方は点検やオイル交換などの機会にでもディーラーへ足を運んでみることをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

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